敵に塩を送る(ソフトボール編)


 アメリカで大学対抗のソフトボール大会が行われました。
その決勝戦で4回生のサラという選手が初めてのホームランを放ちます。
小さい体で四年間がんばってきた彼女は、卒業前の最後のチャンスにその3ランホームランでヒロインになる事ができたのです。

 ところが、興奮しすぎて一塁を踏み外してしまった彼女は、ベースを踏みに戻ろうとして膝を痛めてしまいます。
なんとか走ろうとしますが、一歩も動く事ができません。
コーチや仲間が助けると、ホームランが無効になってしまうため、彼女は自分の力で一塁へ戻り、さらに二塁、三塁、ホームベースへと進まなければなりませんでした。

 審判からの提案は、彼女を別の選手と交代させることでした。
ただ、記録は3ランホームランではなく2点タイムリーヒットになり、結局彼女のホームランは幻になってしまいます。
しかし、他にアイディアがありません。
コーチは審判の提案を受け入れようとしました。

 そのときです。

「私たちが彼女を運んで、ベースにタッチさせてもいいでしょうか」
 声の主は相手チームの選手でした。
その選手はずっと膝を痛めていて、手術をしなければならない程でした。
しかしサラと同じ四回生の彼女も、最後のシーズンに欠場したくなかった為、手術を延期していたのです。
いたい程サラの気持ちがわかったのでしょう。
そして相手チームの選手は手助けをしながらサラにベースを踏ませていきました。

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