山奥のドライブ


最近はすっかり出不精になってしまいましたが、昔はよく車で巨木めぐりに行きました。

自分より何回りも太い幹や天を突くような高い木立をぽかんと見ていると、悩みが空っぽになっていったものです。

私はそんな巨木を車で訪れ、写真を撮ってはアルバムにコレクションしていました。

県指定文化財として守られているものは市街地にも存在することがあるのですが、たいがいは山奥へと車で入っていくことになります。

車のナビが機能しなくなることもあり、携帯も圏外になり、人っ子一人ない山道をくねくねと登っていくと、
ここで事故に遭ったら発見が遅れ死ぬだろうなと何度も思ったものです。

ある時、運転に疲れ車を停めて外で一服しようとふと見たら、上空を巨大な翼の鳥がゆっくり旋回しているのが見えました。

そこは山の頂上近くで、天気の良くない日には濃い霧が発生するような場所でした。

その日は天気が良かったので危険はないと判断して運転してきたのです。

その鳥は、市街地でいつも見ているカラスの5,6倍はあるかと思われました。

翼を広げた姿は1メートル以上はあるようでした。

私はとっさに、これは鷲か鷹だと判断し、ゆっくり旋回していることから考えて、車外へ出るのは危険だと思い、急いでその場を後にしました。

その鳥も当然こちらの存在に気づいているはずで、降りたとたんに襲われる危険を感じたからです。

旋回しているということは、急降下するタイミングをうかがいつつ威嚇している可能性があったのです。

その後ひやひやしながら元来た道を下りる途中、目の前の道路を何かの動物がすばやく横切っていきました。

あまりに早かったのではっきりわかりませんでしたが、白くて大きかったような気がします。

そんなこんなで、やっと携帯とナビが圏内になる地点までたどり着きました。

最近はすっかりインドア派になってしまいましたが、また時間を見つけて山奥のドライブに行ってみたいです。

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