今でも忘れない。私のギブソン。


私が出会ったのは中学三年生の頃。
当時流行っていたパンクバンドの影響で、友達はこぞって楽器を購入し、そして放課後になると皆で練習。
私は楽器に興味がなかったが、家が裕福な方ではなかったので友達が弾いているギターを試しに弾かせてもらっていました。
家に帰ってから親にその話をし、毎度毎度親も聞き飽きているのではないかと気を使うぐらいギターの話をしていました。
けど、私の親は凄く優しいので笑顔でいつも私の話を聞いてくれたんです。
そして、その時はきました。
友達はその時にはバンドを組むという話をしていて、楽器を唯一持っていなかった私は、ひとさし指を加えて愛想笑いをして彼らの話を聞く事しかできませんした。
どんよりした気持ちで自宅に帰ると…、そこには私がずっと欲しかったギブソンのギターがありました。
これはどうしたの?と父親に訪ねると、「このギターのブランドに負けないぐらい立派なギタリストになりなさい」と言って私にそのギターを渡してくれました。
私は思わず涙を流しながら飛び上がりました。
友達には凄く羨ましがられました。
毎日毎日練習をして頑張って、そしてライブで演奏した事は今でも忘れません。
あの日あの時買ってくれたギターは今となっては毎日触る事は無くなりましたが、父親が無くなった今私はこのギターを自分の棺桶まで持って行こうと思います。

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