[ペットの思い出]賢いポチ。
私が3歳くらいの時だったと思う。
車ででかけたショッピングセンターの駐車場で、子犬を拾った。
私や父は動物が大好きで色々飼いたいけれど、いつも母に反対されていた。
しかし、その日は母がすすんで子犬を拾い上げて「連れて帰ろうか?」と言い出したのだ。
仕事から戻った父は、子犬を見て大喜び。あっさり我が家の家族となった彼女の名前はポチ。
シェパードと柴犬のハーフだという彼女は中型犬くらいの大きさになった。
特別な躾をしたわけではないが、ポチは本当に賢かった。
近所の子供たちが親から「他の犬は触ったらアカンけどポチなら良いよ」と言われているくらい大人しく優しい子。
朝は毎日、一人で散歩に行くけれど父が口笛を吹くとすぐに帰ってくる。
私が中学生の時。
父に「お姉ちゃん迎えに行っておいで」と言ってリードを離されては、度々一人で中学の校庭まで来た。
中学は自宅から20分くらい歩いた所にあり、ポチは母に連れられて一度来ただけだ。
そんなポチは誰からも人気者でたくさんの食べ物を貰っていたのでかなりの肥満だった。
肥満による早死にを心配されていたポチだが、彼女の最期はもっと早く訪れてしまった。
私や母が別居している間に父が保健所に連れていってしまったそうだ。
どうして、私たちがポチを一緒に連れて行けなかったのか。彼女の最期を思うと申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
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