ピアノとネズミ


私は音楽が好きで、今まで様々な楽器を演奏してきました。
その中でも一番好きな楽器はピアノです。

姉が習っているのを真似して、小さい頃からピアノ教室に通っていました。

家にはアップライトのピアノが1台あり、姉と奪い合いながら毎日のようにピアノを弾いていました。
音がでるのが愉しくて、ピアノを弾くのが大好きでした。

しかしそのピアノはだいぶ古く、私が生まれる前に中古で買ったものだそうです。

もともと古いせいか、姉妹でたくさんピアノを弾いていたせいか、鍵盤を押してもある音だけ弱かったり、鍵盤が戻りにくかったり、ちょっと不都合さを感じるピアノでもありました。

しかし、ある日急にその程度ではなくなってしまったのです。
鍵盤にたくさんならんでいるほとんどの音が鳴らなくなってしまいました。

両親に相談し、父親がピアノの分解を始めました。

中を見て蒼然。
なんと、表に出ている鍵盤と繋がっている中の木の部分が、凹んでいるのです。
あちこちボロボロにかじられた跡。
かじられた木のかすもたまっています。
犯人は、当時我が家を悩ませていたネズミでした。

父親はなんとかピアノを音が出るように直そうとしてくれました。
専門知識もなにもないのに、手探りで音の出る仕組みを調べ、足りない道具を揃えました。
かじられた木の部分は補強し、木と木をつなぐ部分は糸を通して連動するようにしました。

結果、蓋を開けると補強だらけのピアノになりましたが、しっかりと音の鳴るピアノに直りました。
少しタッチの感触は弱いものではありましたが、地道に直してくれた父親に感謝しています。
私はより一層ピアノを好きになりました。

このネズミ事件は私が小学生の頃に起きたものです。
現在は家を出ている私ですが、部屋には電子ピアノを設置してあります。
ピアノは今でも大好きでよく弾いて楽しんでいます。

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