やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。


自分と向き合えず逃げ続けてしまう姿は痛々しくもあり、ぼっちを受け入れながら外とのつながりに対する憧れとの間に揺れる非常に弱い主人公なのでしょう。
私はこの少年のぼっちという感覚がいまいちぱっとしません。

そして相手の好意に気づかない鈍感でもない。
小学校時代や中学校時代の悲しい過去をネタにして語るわけですが、それは気分をつらくさせるようなものではなく、クスっとくるようなコメディ風味なのです。

自分には重ねられなくても応援したくなるこういう主人公が出る作品はやはり面白いですね。
彼の実際の苦労を読者側に伝える際にコメディ風味にしなければ現実的で逆に痛々しいということになるからかも知れませんが、本質的にこの主人公は思慮深いだけのいいやつだと思います。

彼が一般的なこういう系統の作品の主人公と決定的に違うのは繊細でどこまでも自分に自信がなく、卑屈であるところでしょう。
さて、肝心の中身に移る前にやたらと長くなってしまいました。

だけどやるときはやる!そしてかわいらしいヒロインに好かれる。
枚数は少なくループが多い。

まず低予算だったからか作画の質がかなり低かったように見受けられます。
むしろ登場するヒロインのほうはこれといって何か新しい要素が見つかるわけでもなく、良い意味でも悪い意味でも様式美の枠から外れない範疇のものです。

枚数が絶対的に足りていないだけでなく、立ち絵にも絵荒れが頻繁に見られ、本当にもったいなく思いました。
特に学園祭の演奏場面は本当にひどかった。

したがってアニメとしてどうかと言えば、私としてはあまり評価したくありません。
このアニメ、というよりは原作はよくできていると思います。

でしゃばらない。
ゆえに軽い気持ちで見られるアニメでもあります。

原作を読んだわけではないのですが、アニメで感じた面白さはアニメならではの演出に依るところは一切なく、アニメじゃなくても面白いのだろうなと感じたからです。
ヒロイン二人とも純粋にかわいらしくてよかったと思います。

記号を積み重ねていくと外観は本当によくあるテンプレ主人公なのですが、この作品が他と一味違うのは主人公が鼻につく正義のヒーローでも偽善者でも、自分の力がないのに説教ばかり垂れる勘違い男でもなく、ある種清清しい皮肉のダークヒーローとして描かれている点です。
正直檜山さんが声を当てられているいかにもな記号キャラクターの登場は毎度必要性を感じず若干不快だったのですが、徹底した正義になりきれないイケメンや妙にリアルな実行委員長など、人間の弱さを細かく描くヒューマンドラマこそがこの作品の真面目な側面であり本質だと思います。

本作の主人公はいまやテンプレと言われてもしかたがないような記号キャラです。
設定上はですが。

この作品の本質は学祭での演奏にあるのではなく、その前の主人公と実行委員長のやりとりにあるわけで、この作品のスタッフは何を思ってあのような時間配分にしたのか意図が全く分かりません。
ただ、ばかっぽいけど素直で良い子の女の子と、毒舌クールな完璧超人がこの主人公と絡むとそれなりに味が出てくるのも不思議。

動きが作れないなら無理にあの場面を長々とやる意味を感じません。
基本がコメディタッチで描かれるのですが、シリアス路線との行き来が自然でありバランスは良好。

友達がおらず暗い、ネガティブ思考。
この作品の魅力を語る上で半分以上の割合を占めるのが主人公だと言っても過言ではないと思います。

割かれている時間とクオリティの落差がひどく、演奏者の手元はガチガチ。
これまで友達ができなかったのがなぜなのかわかりません。

しかし、これはコレクションしますw

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