すきなことを仕事にすること


私は趣味で作詞作曲をし、それを録音し聴いたりするのが好きで、密かな趣味として楽しんでいました。

しかし、いいものが出来ると、やはり必然的に誰かに披露したいと思うようになってきます。
そのうち、自分の歌を歌ってお金がもらえたらそんな幸せなことはない、プロのシンガーソングライターになりたい!とまで思うようになり、ライブ活動を始めました。

幸運にも、それなりに大きなステージに立つことができ、数回のライブ出演で数名のファン(固定客)にもついてもらえるようになりました。
これはプロとしての道を歩んでいけるのではと、薄っすら期待を抱きながらも、ライブ活動を続けていたのですが、段々とその世界でプロとして生きて行くことの現実もチラホラ見えてきたのです。

あくまで私の音楽は商品であり、自分の世界観を作ることよりも売れるものを作ることを強要され、何か腑に落ちないなとその理不尽さに苦悩し、また、ファンの方の中には、自分の友達か親しい仲なのかと勘違いしているのではないかと思うような発言や行動をするような人も現れ始めました。

するととても楽しかったはずの音楽活動から離れたいと思うようになり、完全にスランプに陥ってしまいました。
その時に、理想と現実は全く違うのだなと痛感しました。

その後は本当にひっそり、小さなステージで自分の好きな時だけ気ままに歌うようになり、プロへの道も諦めました。
私にはそういうマイペースで趣味として音楽と接している方が似合っているのです。

好きなことが仕事ならどんなに楽しいかと思いますが、そこには避けられない現実の壁があるのだなと、夢から覚めたようなちょっとさみしい気持ちになる出来事でした。

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